全ては150年前に始まった。横浜開港とヴィトンの創業、そして日本人顧客第1号

1859年に横浜が開港されてから、今年で150周年になるんですよね。初代ヴィトンがパリに「ルイ・ヴィトン」を設立したのが1854年なので、その差、わずか5年。そして、当時の土佐藩のリーダー、後藤象二郎がフランスに渡りルイ・ヴィトンのトランクを買ったのが、日本人顧客第一号だそうです。後藤象二郎は、150年後にルイ・ヴィトンがこれだけ揺るぎないブランドを築くことを予見していたのでしょうか。さすが激動の時代を生き抜いた人物だけあって、先見の明があったのでしょうね。

赤レンガ倉庫で「ルイ・ヴィトン」コレクション−250点初公開

 創業者のルイ・ヴィトン1854年、パリに旅行鞄専門店「ルイ・ヴィトン」1号店を設立。荷造り用の木箱職人として修行したヴィトンは、トランクの素材として当時主流だった革の代わりにキャンパス地を用い、積み重ね可能な平らなデザインのトランクを発案。1888年、2代目のジョルジュ・ヴィトンが「ダミエ・ライン」を考案し、1896年、模倣品を防ぐためにルイ・ヴィトンを示す「LV」マークが描かれた「モノグラム・ライン」を発表した。